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連邦政府、2009年度経済予測を発表

   

    連邦政府は年次経済報告書の中で、2009年の国内総生産は約2,25%のマイナス成長(2008年:+ 1,3%、2007年:+ 2,5%)、失業者数は年末に50万人増の360万人、失業率は8,4%(2008年:7,8%、2007年:9,0%)と予測している。

   唯一の明るい材料は個人消費で、0,8%上昇する見通しである(2008年:+ 0%、2007年:- 0,4%)。被雇用者の賃金・給与は2,0%増(2,3%増、1,6%増)、個人世帯の可処分所得は1,8%増(2,6%増、1,6%増)、輸出は8,9%減少。

   グロース連邦経済相は、景気は2009年下半期には改善に転換するという楽観的な見方を明らかにした。連邦銀行によると、2008年第4四半期は国内総生産が1,8%縮小した。連邦政府は、2009年第1四半期も大幅に後退するが、下半期にはわずかながらも成長に移行すると見ている。

   一方、グロース経済相はシュタインブリュック財務相同様に、BAD BANK(不良債権買取機構)の設立を拒否する見解を示した。また、連邦政府の2つの景気刺激策(800億ユーロ規模)は国際比較でも大型成長推進策だと自賛した。新規債務の追加にもかかわらず、2009年はEUの安定協定(単年度財政赤字が国内総生産比 3%以下)を守れる見通しであるという。

2009年2月19日)

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