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1月の物価上昇率、2004年2月以来の最低水準
連邦統計局の暫定報告によると、1月の消費者物価は前年同月比0,9%上昇した。これは2004年2月以来の最低水準である。3か月連続で2%を下回った(2008年12月:1,1%)。 昨年上半期の物価上昇率が高かったために、2008年度平均物価上昇率は2,6%と、14年ぶりの高水準だった。2007年は2,3%。 2008年は好調な雇用市場と比較的高い賃上げにもかかわらず、物価上昇が抑制要因となって個人消費は停滞した。暖房用石油(31,6%)と軽油(14,1%)が年平均のインフレ率を大きく引き上げた。また、ヌードル(24,8%)、マーガリン(21,9%)などの食料品価格も急上昇した。 しかし、昨年8月から消費者物価動向は顕著に反転した。連邦統計局によると、消費者物価の低下は燃料価格(動力用燃料と暖房用石油)の下落に起因している。
一方、消費者物価の上昇が鈍化したために、消費環境は金融危機にもかかわらず落ち込んでいない。市場調査研究会社GfKによると、2月の消費指標は1月と変わらず2,2ポイントを維持している。今後も消費環境は低水準ではあるが、安定しているという。 (2009年2月19日) |