ドイツのニュース

連邦政府、保育ママ制度拡充を計画

   

    フォン・デア・ライエン連邦家族相によると、保育施設の拡張がまだ軌道に乗っていない。州の認可手続きに時間がかかることがその要因の一つである。保育施設の運営者は市町村、教会、福祉団体、親の団体、企業、民間事業者とさまざまである。

   保育施設もしくは保育ママに預けられる3歳未満児の割合を2013年までに35%(75万人)に引き上げるという目標を達成するためには、拡張のテンポを加速しなければならない。そこで、連邦家族相は、保育施設の拡張と並行して、保育ママの職業教育を強化することを明らかにした。

   3歳未満児の保育施設入所の約3分の1(20万人以上)を保育ママで補う計画である。そのために、連邦と州、連邦雇用庁は、保育ママの職業教育及び資格に関する統一基準を導入する。

   州の青少年局は保育ママ職業教育の統一基準を満たす職業教育機関に対して、保育ママ資格証明を発行できる権限を付与する。この公認保育ママ職業教育機関においては、連邦雇用庁もしくは欧州社会基金が保育ママ職業教育のコストを引き受ける。

   公認の前提条件は、最低160時間のカリキュラム(ドイツ青少年研究所が作成したカリキュラムを基準とする)に則った職業教育である。青少年局が資格を取得した保育ママを仲介する。

   フォン・デア・ライエン家族相は、需要を満たすためには、2013年までに約 5万人の保育士と 3万人の保育ママを増やさなければならないと見ている。経済危機にもかかわらず、保育士の求人は依然として多いが、同時に 2万人の保育士が職場を探している。連邦雇用庁は、この雇用市場には透明性と移動性が欠けていることを指摘している。

   連邦家族省によると、2008年3月現在、364190人の3歳未満児が保育施設もしくは保育ママに預けられていた。前年より約4万3000人多い。旧西独では8人に1人(12,2%)、旧東独ではほぼ2人に1人(42,2%)で、全国では17,8%だった。2006年~2007年の増加幅は1,9ポイント、2007年~2008年は2,3ポイント。

2009年3月19日)

戻る