ドイツのニュース

製品の内容量に対する規制が緩和される

   

    ワインと蒸留酒を除くすべての製品の包装材の大きさを自由化するEU指令が4月11日(土)に発効した。これまでは27加盟国の様々な国内規定と内容量に関する2つのEU指令があったが、それに代わる新しいEU指令をEU加盟国は国内法に実施しなければならない。

   新しいEU指令によると、EU加盟国は包装された製品に対する拘束力のある内容量を規定することを禁止される。その結果、91グラムの板チョコや0,95リットルの牛乳も可能になる。

   但し、EU加盟国が同時に国内法を改正するわけではない。牛乳、バター、コーヒー、麺類などに対して拘束力のある内容量を規定していた加盟国は201210月までに自由化すればよい。砂糖の内容量はさらに1年間の移行期間が与えられる。

   ドイツは2008年春に新しいEU指令に基づいて包装材政令を改正したため、2012年もしくは2013年までの移行期間はない。

   消費者センターは、生産者が規制緩和を隠れた値上げに利用することを警告しており、基準価格(キログラム/グラム/リットル当たりの価格)をよく見て製品を比較するよう消費者に呼び掛けている。

   小売業団体は、商品棚には製品の基準価格が表示されているので、消費者に混乱をもたらすことはないと見ている。一人暮らしの人や高齢者など顧客層に合わせた大きさが可能になり、消費者志向の法律改正だと評価している。

2009年4月21日)

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