ドイツのニュース

最も魅力的な経済立地はミュンヘン

   

    新社会市場経済イニシアティブ(INSM)の委託で IW コンサルト研究所が調査した経済立地ランキングによると、全国で最も経済力のある魅力的かつ豊かな立地はミュンヘン地方郡だった。2位はミュンヘン近郊のシュタルンベルク地方郡。ミュンヘン市は 6位。

   2006年のランキングでは 1位がミュンヘン地方郡、2位がフライズィング地方郡で、ミュンヘン市は 4位だった。

   409の地方郡及び郡に属さない市の経済力と豊かさ(生活の質は対象になっていない)を購買力、失業率、長期失業者、税収入、犯罪件数など様々な基準に基づいて比較したところ、バイエルン州の首都ミュンヘンとその周辺の地方郡7つが上位14に入った。

   ミュンヘン地方郡の税収入は住民一人当たり2059ユーロで、全国平均のほぼ3倍。社会保険加入義務のある被雇用者に占める大卒者の割合は20,6%で、全国平均7,8%を大きく上回った。

   ミュンヘン市は住民一人当たり債務が3284ユーロで、この指標では403位だった。労働コストでも最下位に近かった。住民10万人当たりの犯罪件数では322位。豊かさではミュンヘン市は5位、1位はシュタルンベルク地方郡だった。

   リスク指数では、金融危機の影響を受けて、自動車工業などの輸出産業への依存度の高いシュツットガルト市とその周辺地域のリスクが特に高かった。

   25の最も経済力のある市及び郡はバイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州、ヘッセン州にある。大都市ではミュンヘンの6位が最高で、シュツットガルト市が23位、デュッセルドルフ市が73位、フランクフルト市が95位だった。ハンブルク、ブレーメン、ベルリン(いずれも都市州)は調査されなかった。

   東西統一から20年がたった今も依然として東西格差が大きい。ランキングの最下位25の郡と市は1つの例外を除きすべて旧東独の郡と市だった。旧東独でランキングが最も高かったのは学園都市イェーナで 243位。

2009年4月21日)

戻る