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ケーラー氏、連邦大統領に再選
ケーラー連邦大統領は5月23日(土)、連邦集会で行われた連邦大統領選挙で再選を果たした。候補者は4人だったが、キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)が推す現職のケーラー氏(66歳)が1回目の投票で過半数の 613票を獲得した。任期は 5年。7月1日に就任する。 今回の選挙人(連邦議会の議員全員と各州代表)は1224人で、1223人が連邦集会に出席した。社会民主党(SPD)と緑の党が推すシュヴァン氏は 503票、左派新党が推すゾダン氏は 91票、極右翼が推すレニケ氏は 4票だった。棄権が10票、無効が 2票。 緑の党議員二人がケーラー氏に投票したため、1回目の投票で決着がついた。SPDは緑の党が団結してシュヴァン氏に投票しなかったことを批判している。 CDU/CSUとFDPはケーラー氏の再選を今年9月の総選挙におけるCDU/CSUとFDPの連立の前兆と見ているのに対して、SPDと緑の党、左派新党は「総選挙の行方とは全く関係ない」と反発している。
ケーラー連邦大統領は大統領選の後、「再選が総選挙後のCDU/CSUとFDPの連立の前兆だ」とする見方を否定した。また、連邦大統領の直接選挙を支持する見解を再度強調した。 (2009年5月26日) |