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ドイツ経済、低水準で安定化

   

    Ifo 経済研究所の発表によると、5月の Ifo 企業景況感指数は4月の 83,7ポイントから 84,2ポイントに上昇した。2ヶ月連続の上昇であるが、上昇幅は専門家の予想(85ポイント)を下回った。

   景気の現状判断(現況指数)は 83,5ポイントから 82,5ポイントに低下したが、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は 83,9ポイントから 85,9ポイントに上昇した。

   業界別に見ると、製造業には改善も悪化も見られない。現況は依然として悪いが、最悪の状況は脱した模様である。人員削減幅も当初の計画よりも少ない。小売業もそれほど不満足な状況にはない。景気刺激策の一環である公共投資にもかかわらず、建設業は再び悪化している。

   ズィン所長は、「ドイツ経済は徐々に低水準で安定化してきたようだ」と語った。3月までの下落に歯止めがかかり、市場が落ち着いてきたが、経済は引き続き後退しており、景気上昇はまだ見えていないという。

2009年5月26日)

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