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EUにおける携帯電話料金が安くなる
欧州議会は4月22日(水)、欧州連合における携帯電話料を引き下げる規則を可決した。ドイツの携帯電話加入者も今年7月1日からその恩恵を受ける。 新しい規則によると、2007年に規定されたEUにおけるローミング通話料の上限が段階的に引き下げられる。今年7月1日に現在の1分当たり46セントから43セントに、2010年7月1日に39セントに、2011年7月1日に35セントに引き下げられる(国ごとの付加価値税を含まない。ドイツは19%)。 受信する通話料の上限は今年7月1日に現在の22セントから19セントに、2010年7月1日に15セントに、2011年7月1日に11セントに引き下げられる(付加価値税を含まない)。 SMS料金の上限は現在の平均28セントから11セントに引き下げられる(付加価値税を含まない)。 携帯電話会社は通話時間31秒目からの通話料を秒単位で精算することを義務付けられる。 また、2010年3月からは、「請求書ショック」防止のために、携帯電話加入者は電話料リミットを設定することができる。2010年7月までにリミットを設定しなかった加入者には自動的に50ユーロの上限が適用される。 携帯電話会社はリミットの80%に達した時点で加入者に警告し、リミットに達すると、その由を通知しなければならない。加入者が反応しない場合には、データサービスを停止する。 そのほか、EUにおけるEメールや画像の送信、インターネットアクセスの料金の上限も引き下げられる。
新規則の目的は、高いローミング通話料を引き下げて競争を強化することにより、消費者に安い携帯電話料金を提供することである。欧州委員会は、携帯電話料金が最高で60%ほど安くなると期待している。 (2009年5月26日) |