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ドクター学位を取得する女性が増えている

   

    2007年は約 1万人の女性がドクターの学位を取得した。連邦統計局の発表によると、博士号取得者に占める女性の割合は42%に上昇した。2000年は34%だった。

   しかし、研究と大学における女性の割合は依然として平均を大幅に下回っている。ドイツの大学における学術及び芸術の研究者に占める女性の割合は34%で、2000年より 6ポイントだけ上昇した。

   大学教授に占める女性の割合は2000年より 6ポイント上昇したものの16%に過ぎなかった。教授職における最高の号俸(C4/W3)では、女性の割合は12%に過ぎない。2000年は 7%だった。

   州別に見ると、ベルリンとニーダーザクセン州に女性教授が比較的多く、20%を超えている。女性が少ないのはシュレースヴィヒ・ホルシュタインとバイエルン州。

   ドイツ学術振興協会(DFG)に属する大学は「男女均等基準」を義務付けられている。DFGは女性のための割り当て比率の設定は拒否しているが、各資格段階に占める女性の割合をその下の資格段階における割合にできるだけ相応させることを提唱している。

   例えば、大学教授に占める女性の割合を大学教授資格取得者に占める女性の割合にできるだけ近づけることを目指す。各大学は女性の割合についてDFGに定期的に報告しなければならない。女性研究者を支援し、家庭に優しいインフラを整備して(保育施設の提供など)、女性の割合を増やすことに努める大学が増えている。

   特に、若い研究者のための准教授職で女性の割合が増えているが、後に教授に昇格できるかどうかは不透明である。連邦教育省は女性教授促進プログラムに基づいて、説得力のある男女均等コンセプトを持つ大学に対して、最高 3人の女性教授追加採用を認めている。

   シャヴァン連邦教育相は、「博士号を取得する女性の増加をベースとして、大学教授に占める女性の割合も大幅に増やさなければならない」と語った。現在、大学入学資格取得者においても大卒者においても女性の方が男性よりも多い。

2009年7月21日)

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