ドイツのニュース

ベルリンは貧困者の首都

   

    ベルテルスマン財団の州別貧困リスク調査結果によると、貧困リスクが最も高い州はベルリンで、最も低い州はバイエルンとバーデン・ヴュルテンベルクだった。

   住民1000人当たり社会扶助ないし失業手当 II 受給者数はバイエルンが51,4人、バーデン・ヴュルテンベルクが54,3人、ラインランド・プファルツが72,6人、ヘッセンが86,7人、ザールランドが94,5人で、ドイツ平均の98人を下回った。

   受給者が最も多いのはベルリンで196,6人、次にメクレンブルク・フォアポメルン(173,2人)、ブレーメン(168,3人)、ザクセン・アンハルト(165,2人)、ブランデンブルク(143,2人)、ザクセン(139,4人)、ハンブルク(133,0人)、テューリンゲン(124,5人)、ノルドライン・ヴェストファーレン(104,9人)、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン(101,6人)、ニーダーザクセン(98,7人)が続く。

   ベルリンでは市民の約20%が国からの扶助で生活しているのに対して、バイエルンとバーデン・ヴュルテンベルクでは 5%に過ぎない。

   専門家は貧困リスクの要因として若い一人親の割合の高さを指摘している。旧東独では、20歳未満の親の35%が一人親である。旧西独ではバーデン・ヴュルテンベルクの16,6%からザールランドの22,3%。

   雇用状況も貧困リスク要因の一つであるという。旧東独でも旧西独でも南北格差が顕著である。

2010年1月25日)

戻る