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育児休業する父親が増加

   

     連邦統計局の発表によると、育児休業する父親が増えている。2009年上半期の出生数は323000人で、育児休業した父親は 7万5000人だった。両親手当を取得した父親の割合は2008年の21%弱を上回り、23%。育児休業する母親の割合は96%以上で、変わらない。

   育児休業期間は父親の75%が最低限の2ヶ月だったのに対して、母親の10人に 9人は12ヶ月だった。受給した両親手当は平均で父親が1168ユーロ、母親が856ユーロ。ザクセン州とバイエルン州で育児休業した父親が最も多かった(30%)。

   2007年に導入された両親手当では、父親ないし母親が育児休業するか、勤務時間を週30時間以下に短縮すれば、実質所得の67%ないし65%(実質所得が月額1240ユーロ以上の場合)、最高(月額)1800ユーロ、最低300ユーロの両親手当を受給できる。受給期間は12ヶ月間だが、もう一方の親も育児休業ないし勤務時間短縮をすれば、さらに 2ヶ月間受給できる。(2010年6月21日のニュースを参照)

   シュレーダー連邦家庭大臣は、両親手当導入前の育児手当(低所得者に月額300ユーロの育児手当が最高 2年間支給)は父親の3,5%しか取得していなかったことを指摘して、「この統計は家族政策の正しい方向性を確認するものだ」と評価した。「育児の責任を負う父親が増えていることは喜ばしい。母親の負担軽減になり、父親と子供の関係も親密になる」と語った。

2010年12月22日)

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