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NRW州議会選挙、CDU/FDP連立与党が敗北
5月9日(日)のノルドライン・ヴェストファーレン(NRW)州議会選挙でキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)の連立与党が惨敗した。 CDUの得票率は10,2ポイント低下して34,6%、社会民主党(SPD)は2,6ポイント低下して34,5%、緑の党は5,9ポイント上昇して12,1%、FDPは0,5ポイント上昇して6,7%、左派新党は2,5ポイント上昇して5,6%だった。 議席数はCDUが67議席(-22)、SPDが67議席(-7)、緑の党が23議席(+11)、FDPが13議席(+1)、左派新党が11議席(+11)。左派新党は同州で初めて議席を得た。 投票率は59,3%だった(2005年は63,0%)。 CDU/FDP右派連立与党が大敗して過半数を失い、政権交代となったが、CDUの得票数はSPDより6200票多く、第一党をかろうじて維持した。 SPDと緑の党の連立も過半数に1票足りないため、FDPか左派新党との三党連立を模索している。しかし、左派新党と交渉をしないことを連立交渉の条件としていたFDPはSPD/緑の党が左派新党との交渉を否定しなかったことから連立交渉をしないことを決定した。 その結果、SPD/緑の党/左派新党の三党連立政権か CDU/SPDの大連立政権の可能性が大きくなった。CDUはSPDとの大連立を望んでおり、SPDの他党との連立交渉結果を見守っている。 選挙戦では左派新党との連立を否定していたSPDが緑の党と左派新党と三党連立を組むかどうかが注目されている。
CDU/FDPの連邦政権はノルドライン・ヴェストファーレン州の政権交代により連邦参議院での過半数を失うため、法案審議をブロックされて政権運営が難しくなることが予想される。 (2010年5月16日) |