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旧西独における保育施設の整備が遅れている

   

    連邦統計局によると、旧西独における保育施設の整備が遅れており、連邦政府の目標にはまだほど遠い。連邦と州、市町村は2007年に、2013年までに各州で 3歳未満児の 35%が保育施設に入所できるようにすることで合意した。

   全国16州すべてでこの目標を達成するためには、旧西独では 3歳未満児 559000人が保育施設に入所できるようにする必要がある。しかし、2009年3月現在入所できているのは約238000人にすぎず、約32万人が入所できない状態にある。それに対して、旧東独では全州でこの目標を達成している。

   3歳未満児の保育所収容率(2009年3月)を州別に見ると、ザクセン・アンハルトが55,1%、メクレンブルク・フォアポメルンが49,5%、ブランデンブルクが48,3%、テューリンゲンが42,8%、ベルリンが41,5%。ザクセンが40,1%、ハンブルクが22,2%、ラインランド・プファルツが17,5%、ヘッセンが16,3%、バーデン・ヴュルテンベルクが15,8%、バイエルンが15,7%、ザールランドが15,1%、シュレースヴィヒ・ホルシュタインが14,3%、ブレーメンが13,7%、ニーダーザクセンが11,9%、ノルドライン・ヴェストファーレンが11,5%である。

   旧西独ではハンブルク以外の州がすべて20%以下であった。保育所整備が遅れている原因は州と市町村の資金不足にある。

   2012年末の 3歳未満児数は200万人弱、その内旧西独が約160万人、旧東独が282000人と予想されている。

2010年5月16日)

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