ドイツのニュース

ドイツは開発援助の約束を守っていない

   

    経済協力開発機構(OECD)の発表によると、経済危機にもかかわらず、工業先進国の2009年度開発援助総額は約1200億ドルに実質で0,7%増加したが、ドイツの2009年度開発援助は前年度を大きく下回った。ドイツは発展途上国への開発援助を2010年までに国民総生産の最低0,51%に増やすという約束を守れそうにないという。

   ドイツは2009年に発展途上国への直接援助を増やしたが、債務免除は前年を著しく下回った。2009年の開発援助費は88億ユーロで、2008年は140億ユーロだった。これは物価・為替調整済みで12%の減少になる。その結果、開発援助額のランキングで 2位の座をフランスに譲った。1位は米国。

   ドイツの2009年度開発援助費は国民総生産の0,35%だった。2008年は0,38%。OECD2010年は0,4%に上昇すると予想している。フランスは0,46%、オーストリアは0,37%、イタリアは0,2%の見通し。

   ニーベル連邦経済協力開発大臣は、ドイツの2009年度開発援助が国際平均の0,31%を上回ったことを指摘して、厳しい財政状況においては大きな成果であると語った。

2010年5月16日)

戻る