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9年生の全国学力テストでバイエルン州が1

   

    約37000人(1466校)の9年生を対象とする2009年度全国学力テスト(ドイツ語、英語)では南北格差と東西格差が顕著になった。

   ドイツ語も英語もバイエルン州とバーデン・ヴュルテンベルク州が上位だったのに対して、最下位はブレーメン、ベルリン、ブランデンブルクだった。

   例えばドイツ語読解力では、1位のバイエルン州の9年生は最下位のブレーメンの9年生よりも平均で1年以上先行している。

   ドイツ語では南北格差が顕著で、英語では特に東西格差が著しい。専門家によると、英語教師の養成に問題があるという。

   また、専門家は、社会的出身がギムナジウム進学に大きく影響していることを指摘している。大卒の裕福な親の子供がギムナジウムに進学する確率は同じ学力であっても専門労働者の子供の4,5倍であるという。差が最も大きいのはバイエルンで、6,6倍、次がバーデン・ヴュルテンベルクで6,5倍。

   ドイツの9年生のほぼ19%は外国人の子供である。移住者の子供のドイツ語力は約2年遅れている。特にトルコ人の子供の学力が低い。

   ザールランド州以外の15州では、女子の学力が男子を上回っている(特にドイツ語正書)

   州別順位を見ると、ドイツ語読解力では、全国平均を大きく上回ったのは1位のバイエルン、2位のザクセン、3位のバーデン・ヴュルテンベルク。4位はテューリンゲン、5位はラインランド・プファルツ。全国平均を大幅に下回ったのは最下位のブレーメン、15位のベルリン、14位のハンブルク、13位のブランデンブルク。

   ドイツ語正書では、全国平均を大幅に上回ったのは1位のバイエルンと 2位のバーデン・ヴュルテンベルク。3位はザールランド、4位はヘッセン、5位はラインランド・プファルツ。全国平均を大幅に下回ったのは最下位のブレーメン、ブランデンブルク(15位)、ハンブルク(14位)、ベルリン(13位)、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン(12位)、ニーダーザクセン(11位)。

   英語読解力では、全国平均を大きく上回ったのが1位のバイエルン。2位はバーデン・ヴュルテンベルク、3位はラインランド・プファルツ、4位はヘッセン。全国平均を大幅に下回ったのは最下位のブレーメン、ブランデンブルク(15位)、メクレンブルク・フォアポメルン(14位)、ザールランド(13)、ニーダーザクセン(12位)、ザクセン・アンハルト(11)、テューリンゲン(10位)、ベルリン(9位)、ザクセン(8位)、ハンブルク(7位)。

   英語聞き取りでは、1位のバイエルンと 2位のバーデン・ヴュルテンベルクが全国平均を大きく上回った。3位はハンブルク、4位はヘッセン。全国平均を大きく下回ったのは最下位のブランデンブルク、ザクセン・アンハルト(15位)、メクレンブルク・フォアポメルン(14位)、ザクセン(13)、テューリンゲン(12位)、ザールランド(11位)、ブレーメン(10位)。

2010年7月22日)

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