ドイツのニュース

国内奨学金プログラム導入法、成立

   

    連邦参議院は7月9日(金)、国内奨学金プログラム導入法案を可決した。(2010年6月21日のニュースを参照)

   成立した同法によると、2011年度夏学期から親の収入に関係なく、優秀な学生(全体の約10%)に月額300ユーロの奨学金が支給される。この奨学金は返済する必要がない。

   財源は半分が経済界(企業、財団、個人)からの寄付で、半分が連邦からの補助金である。各大学は経済界から寄付を集めなければならない。

   法案では財源の半分を連邦と州が半分ずつ負担する予定であったが、州が財政難を理由に法案に反対したため、急遽、シャヴァン連邦教育・研究大臣が州の負担分も連邦が引き受けることを決め、法案成立に持ち込んだ。

   一方、連邦参議院は第23連邦奨学金法改正法案については財源(連邦が65%、州が35%負担)を不服として両院協議会の招集を要求したため、同法の成立は見送られた。

   23連邦奨学金法改正法案によると、2010/2011年度冬学期から連邦奨学金(BAFöG)が 2%引き上げられる。最高額は月額670ユーロになる(現在は648ユーロ)。親の収入の控除額も 3%引き上げられる。また、連邦奨学金受給年齢の上限が今の30歳から35歳に引き上げられる。

2010年7月22日)

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