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NRW州、SPD/緑の党の少数内閣樹立

   

    ノルドライン・ヴェストファーレン州議会は 7月14日(水)、第2回目の投票(単純多数)でハネローレ・クラフト氏(社会民主党 SPD)を州首相に選出した。賛成90票、反対80票、棄権11票だった。

   その結果、社会民主党と緑の党の少数内閣が樹立した。二人の女性、クラフト州首相とレールマン副首相(緑の党)が政権を運営する。少数内閣の大臣は女性と男性が同数である。

   与党は90議席で、過半数に1議席足らないため、政策ごとに野党との妥協策を模索していかなければならない。

   キリスト教民主同盟は、SPDと緑の党が「左派党を許容しない」という公約を破ったことを批判している。フラフト氏は左派党が棄権したために単純多数で州首相に選出された。今後も議会で過半数を得るためには少なくとも左派党の棄権が必要になる。

   ノルドライン・ヴェストファーレン州がSPD/緑の党の連立政権になったことから、連邦政府(キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)の連立政権)は連邦参議院における過半数を失った。メルケル首相の今後の政権運営が厳しくなることが予想される。

2010年7月22日)

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