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バイエルン州、州民表決で全面禁煙を決定

   

    バイエルン州民は 7月4日(日)、州民表決(州民投票)で全面禁煙を決定した。すべての飲食店、居酒屋、ディスコ、仮設ビアホールでは例外なしに喫煙が禁止される。全国で最も厳しい非喫煙者保護法は今年 8月1日に発効する。

   全面禁煙に賛成が61,1%、反対が38,9%だった。バイエルン州の有権者は 940万人で、投票率は37,7%。

   オクトーバーフェストには2011年から完全禁煙が適用される。但し、オクトーバーフェストの仮設ビアホール運営者は、今年、任意で全面禁煙を実施して、来年からの本番に備える意向である。

   罰金は 5ユーロ~1000ユーロ。繰り返し違法行為がなされた場合には営業免許が取り消される。

   但し、コントロールする担当職員が少ないため、コントロールの徹底に今後の課題が残されている。

   バイエルン州政府は昨年、バイエルン州非喫煙者保護法を改正して完全禁煙を緩和した。(2009年7月21日のニュースを参照)

   それに対して、完全禁煙を求める市民イニシアティブによる州民請願が昨年冬に成立し、今回の州民表決に至った。全面禁煙に反対する飲食店経営者はタバコ産業の支援の下に現行法の維持を呼び掛けていた。州民表決の成功は全面禁煙を拒否したバイエルン州政府の敗北を意味する。

   ゼーホーファー州首相は州民表決の結果に「大変満足している」と語った。ゾェーダー保健相も「良い結果である」と評価している。

2010年7月22日)

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