ドイツのニュース

介護施設の評価、平均で「良」

   

     公認介護施設と在宅介護サービスの調査及び評価が2009年8月にスタートしたが、第一回目の中間報告では平均で「良」という結果になった。疾病保険金庫の医療サービス(MDS)が介護施設と在宅介護サービスを調査して、その評価をインターネット上で公表している(www.pflegenoten.de)。(2009年3月19日と1218日のニュースを参照)

    これまでに約半数の施設が調査を受けたが、介護施設の評価は平均で1,9、在宅介護サービスは2,1で、どちらも「良」だった。

    今年末までにすべての施設が評価される予定である。介護施設や介護サービスを探している人は近くの施設の評価結果を参考にすることができる。

    任意疾病保険金庫連合(VDEK)によると、これまでに12000ヶ所の在宅介護サービスのうち4810ヶ所11000ヶ所の介護施設のうち6022ヶ所を調査、評価した。医療サービスと介護サービスの質、食事、部屋の装備など、介護施設では82項目、在宅介護サービスでは49項目で評価する。

    しかし、評価方法に問題が残されている。同連合によると、280ヶ所の介護施設では、総合評価は「良」だが、「介護と医療サービス」部門の63項目で「不十分」だったという。そこで、同連合は、本来の介護の観点をより重視するなどの評価方法の改善を求めており、現在、専門家グループが評価システムの見直しをしている。

    同連合によると、これまでに約200ヶ所の介護施設が医療サービスの評価の公表を拒否する訴えを起こした。その内の半分は施設が勝訴し、第二審では 9件のうち 7件がVDEK、2件が施設の勝訴だったという。

2010年9月17日)

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