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Ifo企業景況感指数、3ヶ月連続で上昇

   

     世界経済のリスクを懸念する専門家が増えてきたが、ドイツ経済は8月も好況である。8月のIfo企業景況感指数は7月の106,2ポイントから106,7ポイントに上昇した。これは 3ヶ月連続の上昇で、ドイツ経済が力強く成長していた2007年6月以来の最高水準である。

    景気の現状判断(現況指数)は106,8ポイントから108,2ポイントに大きく上昇したが、今後 6ヶ月の景気見通し(予測指数)は105,6ポイントから105,2ポイントに僅かに低下した。

    予測指数は製造業、建設業、卸売業で僅かに低下したが、小売業は上昇した。小売業では景況感指数も上昇している。製造業の景況感指数は8月も改善しており、従来より多い新規採用を計画している。

    ズィン所長は、「ドイツ経済は安定した上昇基調にある」と語った。Ifo経済研究所は、今年の国内総生産は少なくとも 3%成長すると見ており、予測を上方修正した。米国経済が陰り始めているが、ドイツ経済は逆境に強いと楽観的である。

    ショイブレ連邦財務大臣は、ドイツ経済は大きなリセッションの後の回復基調にあるが、2011年は成長が僅かに鈍化すると予想している。

2010年9月17日)

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