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インターネット上の歯医者の治療費用比較は合憲

   

     連邦憲法裁判所は20101222日(水)、歯医者の職業の自由を強化する決定を下した。それによると、歯医者がインターネット上で、患者が治療費用を比較できるように費用見積りを提示することは合憲である。

    この決定により、連邦憲法裁判所はシュツットガルト地方控訴裁判所の判決を破棄した。地方控訴裁判所は、事前に患者を診察することなくインターネットポータルで(その患者を診察した)同僚よりも安い費用見積りを提示した歯医者に対して、「医者の倫理と人道の規則」に反するとして戒告を与えていた。

    それに対して連邦憲法裁判所は、インターネット上の価格比較のビジネスモデルは「倫理と人道の規則」に反しないと判断した。インターネットプラットフォームは患者の保護を妨げるものではなく、利用者の価格比較と歯医者探しを容易にするとしている。

    患者は診察した歯医者の費用見積りを匿名でインターネット上に提示しており、拘束力のない費用見積りのためにその患者を診察しなければならないという主張は納得できないと強調した。

    連邦通常裁判所も同様に、「このようなインターネットプラットフォームは不正競争法に反しない」として、二人の歯医者の訴えを棄却している。

2011年1月25日)

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