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2010年の臓器提供件数、過去最高

   

     ドイツ臓器移植財団(DSO)の暫定発表によると、ドイツにおける2010年の臓器提供件数は4205件で、過去最高だった。2009年は3897件。2008年と2009年は減少したが、再び増加に転じた。

    実施された臓器移植件数は4325件で、2009年(4051件)を上回り、同様に過去最高だった。

    臓器提供で最も多かったのは腎臓(2250件)と肝臓(1114件)で、次に心臓(385件)、肺(290件)、膵臓(155件)、小腸(11件)が続く。

    臓器提供の増加は特に病院間の協力の改善と家族のケアの強化に起因しているという。人口100万人当たり臓器提供者数は16人に上昇した。

    国際比較ではドイツは16位で、1位はスペイン。国ごとに臓器提供に関する法的状況が異なっている。

    ドイツでは、死亡した患者が生存中に臓器提供に明確に同意していた場合もしくは家族が臓器提供は死亡した患者の意思にかなっているという見解である場合にのみ、脳死からの臓器移植が実施できる。

   それに対して、スペインでは、明確に異議を表明するまでは、各市民は生まれた時から臓器提供者とみなされる。

2011年1月25日)

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