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保育サービス利用における大きな東西格差

   

    連邦統計局の発表によると、1歳児の保育サービス利用率における東西格差は依然として大きい。

    今年3月の調査では、旧東独では平均で1歳児の60,6%が保育所ないし保育ママの保育サービスを利用していた。旧西独では17,9%に過ぎない。

    保育サービス利用率が最も高かったのはザクセン・アンハルト州の3つの地方郡で82,4%だった。旧西独で最も利用率が高かったのはハイデルベルクで44,9%。

    2歳児の保育サービス利用でも大きな東西格差が見られる。旧東独では1つの地方郡を例外として、その他のすべての郡に属さない市と地方郡が70%以上だった。旧西独はその半分弱。

    また、移民の子供の方がドイツ人の子供よりも保育サービスを受けておらず、保育サービスを受ける子供の16%に過ぎなかった。

    ドイツ政府は2013年までに3歳未満児の3分の1が保育サービスを受けられるようにすることを目指している。しかし、現状ではドイツ平均が25,4%で、旧東独平均が49%、旧西独平均が20%。旧西独における保育サービスの整備が遅れている。

    3歳未満児の保育サービス整備状況を州別でみると、1位がザクセン・アンハルト州で56,1%、2位がメクレンブルク・フォルポメルン州で51,7%、3位がブランデンブルク州で51,6%。旧西独ではハンブルクが7位で32,4%、次にラインランド・プファルツ州(24,8%)、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州(21,8%)が続く。最下位(16位)はノルドライン・ヴェストファーレン州で15,9%、15位はニーダーザクセン州で19.1%だった。

2011年12月30日)

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