ドイツのニュース

親の家に同居する若者が依然として多い

   

    連邦統計局の発表によると、ドイツでは2010年に18歳~24歳の年齢層の成人の64%が親の家に同居していた。

    息子の方が「ホテル・ママ」に住む期間が娘よりも長い。この年齢層の娘の57%が24歳になるまで親の家に住んでいるが、息子の場合は71%だった。

    親との同居の理由としては特にコストが挙げられる。教育期間が長くなっているうえ、高校卒業資格取得者が増えていることも「ホテル・ママ」の背景にある。また、親と子供の関係がうまくいっていることも長い同居の理由として挙げられるという。

    親の家を出て自立する主な理由としては、自分の家庭を築くこと、職場が引っ越しを余儀なくすることが挙げられる。

    18歳~24歳の年齢層の成人の13%は自分の配偶者ないしパートナーと一緒に住んでいる。女性は18%で、男性(8%)よりも多い。

    ひとりで自分の住居に住んでいる若い成人は女性が18%、男性が17%だった。

    過去10年間でこの統計はほとんど変わっていない。2000年はこの年齢層の成人の65%が親の家に同居していた。

    しかし、ドイツの若い成人だけが「留巣鳥」なのではない。スペインやイタリアでも親の家に同居する若い成人が多い。ギムナジウムの8年制化や兵役義務の廃止に伴い、これまでよりも職業教育開始の年齢や大学入学の年齢が低下することで「巣立ち」が早くなるかどうかはまだ分からないという。

2011年12月30日)

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