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職業教育修了後に大学に進学する人が増えている

   

    2011/2012年度冬学期に大学に登録した学生は約240万人で、過去最高だった。そのうち、新入生は約516000人。

    高校卒業資格(アビトゥーア)を取得せずに、職業教育コースを修了して大学入学資格を取得した学生は21255人だった。2009年3月に全国文相会議が高校卒業資格がなくても職業教育コースを修了して大学に進学できる道を開いてから、職業教育コースから大学に進学する人が年々増えている。

    新入生の21%以上は職業教育を修了した後、大学に進学している。

    現在、マイスターや他の高等職業教育を修了した人は高校卒業資格を持っていなくてもほぼすべての学科で学士号だけでなく、修士号も取得できる。高等職業教育を修了していない人は最低2年間の職業教育と3年間の職業経験を証明し、適性試験ないしテスト入学に合格しなければならない。

    一方、企業で仕事をしながら大学に通う学生も増えている。専門職者を確保するために、仕事と大学のデュアルコースを支援する企業も急増している。

    このデュアルコースを受けるためには、学生は企業と契約を結び、事業所で働きながら大学に通う。現在、デュアルコースで勉学する学生は61000人。ドイツの大学生の約4%に相当する。但し、これは職業教育研究所のデータバンクに企業と大学が任意に登録した統計で、実際にはこれよりはるかに多いという。

    企業が支援する学科は、専門職者が不足している経済・経営、機械工学、情報科学に集中している。デュアルコースのほとんどは専門単科大学で、総合大学ではまだ少ない。

    デュアルコースを提供する大学が多い州はバーデン・ヴュルテンベルク州、ノルドライン・ヴェストファーレン州、バイエルン州、ザクセン州、ニーダーザクセン州、ヘッセン州で、その他の州では少ない。

2011年12月30日)

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