ドイツのニュース

再生可能エネルギーが原子力発電を上回る

   

    連邦エネルギー・水利経済連盟(BDEW)によると、ドイツでは今年初めて、再生可能エネルギーによる発電(風力発電、バイオマス発電、太陽光発電、水力発電)が原子力発電と石炭火力発電を上回った。

    再生可能エネルギーによる発電が電力供給全体に占める割合は昨年の16,4%から19,9%に上昇した。最も大きな割合を占めるのは褐炭火力発電で24,6%。次が再生可能エネルギーによる発電で、3位が原子力発電である。原子力発電の割合は昨年の22,4%から17,7%に低下した。これは原発8基を停止させなければならなかったことに起因している。

    再生可能エネルギーでは、風力発電の割合が6%から7,6%に、バイオマス発電が4,4%から5,2%に、太陽光発電が1,9%から3,2%にそれぞれ上昇した。水力発電は3,3%から3,1%に低下した。

    同連盟によると、再生可能エネルギーによる発電量には変動があるため(風が少ない、太陽が照らない)、再生可能エネルギーで発電できない時期を従来の発電で補わなければならないという。

    今では大手電力会社も代替エネルギー事業の拡大を図っている。

2011年12月30日)

戻る