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ドイツの車はまだ自然環境を汚染している

   

    EUでは、自動車メーカーは2012年1月から二酸化炭素排出量規定を満たさなければならない。

    EU規定によると、自動車メーカーは2012年から2015年までに段階的に新車の二酸化炭素排出量を平均で 1km当たり130g以下にしなければならない。2012年は新車の65%、2013年は75%、2014年は80%、2015年は100%の新車がこの基準を達成しなければならない。

    しかし、ドイツの消費者はこれまでのところ、環境にやさしい自動車への関心があまりないようである。フランスの環境団体Ademe2010年度調査結果によると、ドイツ国内で走っている車は他のEU諸国よりも多くの二酸化炭素を排出していることが明らかになった。

    ドイツでは自動車 1台当たり平均で152gの二酸化炭素を排出している。新規加盟国を除くEU加盟国15カ国のうち、ドイツよりも排出量が多かったのはスウェーデンだけだった(153g)。二酸化炭素排出量が少なかったのはポルトガル(129g)、フランス(130g)、デンマーク(130g)。

    フランス政府は、排出量減少は2008年に導入した環境税に起因していると見ている。フランスでは環境にやさしい車を購入した人は1005000ユーロを支給され、環境を汚染する車の所有者は2002600ユーロを課せられる。

    ドイツ人は(二酸化炭素排出量の多い)重い車を好むことも多い排出量の原因とみられる。但し、ドイツメーカーの新車は環境にやさしくなっている。例えば、高級車の中ではメルセデスは159gで排出量が最も少ない。

2011年6月24日)

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