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ドイツ人の遺産は平均で30万ユーロ
ドイツ養老研究所の調査結果によると、ドイツでは2020年までに遺産総額が 2兆6000億ユーロに達する見通しである。570万件の遺産相続では、個人世帯の財産(総額約 9兆4000億ユーロ)の 4分の 1以上が所有者が変わることになる。 但し、財産の分配は均等ではなく、大半の相続者が相続する額は少なく、多額の遺産を相続する人は少ない。旧東独では多額の遺産を相続する人が旧西独よりもはるかに少ない。 同研究所の試算によると、今後10年間の相続財産の平均値は30万5000ユーロである。但し、相続財産が25万ユーロ以上の件数は相続件数全体の0,2%にすぎず、33%は15万~25万ユーロ。28%は 2万5000ユーロ以下で、9%は全く遺産がない。 通常、不動産が遺産額を引き上げる。相続財産の10分の 1は有価物で、残りの約半分が不動産、約半分が金銭財産である。
同研究所によると、低所得者は老後の生活を遺産相続でカバーすることはできない。将来はその傾向が益々顕著になるという。また、被相続人が高齢化し、疾病や介護の費用が上昇するため、財産の多くを自分の老後に費やさなければならない。従って、将来は相続財産額が縮小すると予想される。 (2011年6月24日) |