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徴兵制停止後の連邦国防軍、志願兵は約13000人
55年続いた徴兵制が7月1日に停止した。連邦国防軍は約13000人の志願兵で新しい時代に入った。 7月4日に3419人の志願兵が入隊する。3月には約4000人が志願しており、兵役義務で入隊した5700人は任意で兵役義務期間を延長して国防軍に留まっている。 ドゥ・メズィエ-ル連邦国防相は最低5000人の志願兵を見込んでいたが、大幅に上回った。但し、元々は15000人を目指していた。「今後、十分に志願兵が入隊する」と楽観的に見ている。 職業軍人と期限付き軍人では今年14000人の入隊を目指しているが、すでに80%は達成しているという。士官候補生では97%、下士官候補生では77%を達成している。大学在籍権を取得できない若者が入隊する傾向が見られる。 連邦国防軍は志願兵を得るために、使用者として魅力的にならなければならない。期限付き軍人と職業軍人は17万人、志願兵は5000人~15000人を目指しており、それを達成するためには年間約6万人の応募者が必要である。 しかし、経済の好況が続く限り、十分な応募者を得ることは難しいと見られる。経済の弱い地域、特に旧東独での募集やドイツ国籍を有する移入民の募集も強化しなければならないという。 一方、徴兵制停止に伴って停止した非軍事役務に代わる志願制の社会奉仕勤務も7月1日にスタートした。これまでに約3000人が社会福祉勤務に志願している。また、14300人は非軍事役務期間を任意で延長している。
連邦家庭省は来年から約35000人の志願者を目指している。志願者を増やすために月額給付金を引き上げるよう求める声もある。 (2011年7月26日) |