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連邦参議院、乗用車エネルギー消費表示政令案を承認

   

    連邦参議院は7月8日(金)、自動車のエコラベルに関する政令案(乗用車エネルギー消費表示政令)を条件付きで承認した。

    連邦政府は消費者がエコカーを選ぶ手助けになるエコラベルを導入する。冷蔵庫や洗濯機などの家電品を模範として、エコ度をA~Gに分類し、表示する。「緑のA+」がエネルギー消費で大変効率が良く、「赤のG」が特に効率が悪い。車の重量との関係における二酸化炭素排出量を算定基準にしている。

    しかし、エコラベルがガソリン消費ではなく、車の重量との関係における二酸化炭素排出量を算定基準にしているため、重い車が軽い車よりも有利になってしまう。

    例えば、2,5トンの「ポルシェ(333PS)」が「B」で、その3分の1の重量で、1km当たり二酸化炭素排出量がポルシェの約半分の103gである「スマート」が「E」に分類される。

    この算定方法では「消費者がエコカーを選ぶ手助けになるどころか混乱させてしまう」と指摘されている。

    そこで、連邦参議院は燃料電池自動車も政令の適用範囲に含めること、3年間のテスト期間後に算定基準を見直し、重量だけでなく他の基準も考慮することを要求した。

    連邦参議院の変更要求を受けて、連邦政府は変更を受け入れるか、政令を断念するかを決めなければならない。

2011年7月26日)

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