ドイツのニュース

医療費が年々増加している

   

    経済協力開発機構(OECD)によると、工業先進国の医療費が年々増加している。2009年はOECD平均で国内総生産の9,5%を医療費が占めた。2008年は8,8%だった。ドイツは11,6%で、米国(17,4%)、オランダ(12%)、フランス(11,8%)に次いで4位。

    ドイツの一人当たり医療費は4218ドルで、9番目に多かった。OECD平均は3223ドル。最も多かったのは米国で7960ドル。次にノルウェー、スイスが続く。ドイツの医療費は2000年~2009年の期間に実質で年間2%増加した。OECD平均は4%増。

    医療費に占める公的資金の割合ではドイツは76,9%で、OECD平均(71,7%)を上回った。ドイツ人は医療費の約4分の1を自己負担している。チェコ、日本、ルクセンブルク、ニュージーランド、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、スウェーデンでは国の割合が80%以上だった。

    ドイツは人口1000人当たりの医者の数が3,6人(OECD平均3,1人)、看護師が11人(8,4人)、病院のベット数が5,73,5)で、OECD平均を上回っている。

    ドイツの新生児の寿命は80,3歳で、OECD平均(79,5歳)よりも高かった。寿命が最も長いのは日本で83歳。次がスイス。

    工業先進国における新生児の死亡件数が低下している。ドイツでは新生児1000人当たりの死亡件数が3,5件で、OECD平均の4,4件を下回った(2009年度)。

    また、喫煙者の割合が低下し、肥満者の割合が上昇している。ドイツでは人口の15%弱が肥満である。米国は約28%。

2011年7月26日)

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