ドイツのニュース

最も環境にやさしい車は日本車

   

    ドイツ交通クラブ(VCD)によると、日本車が最も環境にやさしい車である。

    エコ団体の環境にやさしい車ランキングによると、トヨタが1位から4位を独占した。10位以内に入ったドイツ車は1台に過ぎなかった(7位)。

    同団体は385台の車をテストして、二酸化炭素排出による環境への負荷、騒音と有害物質による人間と環境への負荷について総合評価をした。二酸化炭素排出量は最終評価の60%を占める。

    今年の1位はトヨタのLexus CT 200hだった。これまで連続して1位だったトヨタのPriusは2位。3位はToyota IQ 1.0 VVT-i、4位はToyota Auris。次にHonda Insight Hybrid(5位)、Honda Jazz Hybrid(6位)、VW Polo 1,2 TDI BlueMotion 87g(7位)、Kia Picanto 1.0 LPG ISG(8位)、Nissan Micra Visia 1.2DIG-S(9位)、Suzuki Alto10位)、Nissan Pixo10位)が続く。

    ポルシェのCayenneは二酸化炭素排出量が1km当たり193gLexsusの2倍だった。

    「ドイツの自動車メーカーは長年にわたってハイブリッド車を拒否し続け、開発を怠ってきた」と専門家は指摘する。利益優先のために、重い高級車に賭けてきたことに敗因があるという。

    欧州連合は2015年から二酸化炭素排出量を平均で1km当たり130g以下にすることを義務付ける。これはガソリン燃費100km当たり5,6ℓ、ディーゼル燃費4,9ℓに相当する。2020年からはさらに1km当たり95g以下が義務付けられる。今回のランキングでは10位までの車は平均で94,4gだった。

    ドイツ交通クラブは電気自動車もテストしたが、「まだ実用には程遠い」と評価している。バッテリーが高価なため、個人消費者にはあまり有意義ではないという。

2011年8月26日)

戻る