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Ifo企業景況感指数、大幅低下

   

    Ifo経済研究所は8月24日(水)、2011年8月のIfo企業景況感指数が7月の112,9ポイントから108,7ポイントに低下したと発表した。

    欧州と米国の債務問題と不安定な株式市場の影響を受けて、ドイツ企業の景況感は2010年6月以来の最低水準となった。多くの専門家は111,0ポイントを予想していた。

    景気の現状判断(現況指数)は121,4ポイントから118,1ポイントに低下した。今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は105,0ポイントから100,1ポイントに大幅に低下した。これは200910月以来の最低値である。

    ズィン所長は、「ドイツ経済も世界経済の混乱を免れることはできない」と語った。「今のところリセッションはない」と見ているが、「景気上昇のテンポは著しく鈍化する」と予想される。

    企業は特に欧州と米国の債務問題を憂慮している。アジアの成長が輸出国ドイツを支えているという。

    Ifo研究所は欧州中央銀行に対して、成長の鈍化を招く可能性の高いさらなる金利引き上げをしないよう忠告している。

    ある専門家は、「このIfo企業景況感指数はスーパー好景気が終わりに近づいているという2012年への警告だ」と評価している。

    ドイツ連邦銀行は今年下半期に景気が冷え込むことを予想しているが、リセッションはないと見ている。2011年全体で 3%成長を見込んでいる(2010年は3,6%)。

2011年8月26日)

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