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タバコを吸う若者が減少

   

    連邦保健啓蒙センターの「2011年度青少年麻薬調査」結果によると、12歳~17歳の年齢層の少年ではアルコール、タバコ、不法麻薬(例えば大麻)の消費が継続的に減少していることが明らかになった。

    この年齢層における喫煙者の割合は2001年の27,5%から2011年は11,7%に低下した。これは、調査を始めた1970年代以来の最低水準である。一度もタバコを吸ったことのない少年の割合は40,5%(2001年)から70,8%(2011年)に上昇した。専門家は、「学校における禁煙キャンペーンなどの様々な予防対策が効果を現わしている結果」と評価している。

    教育水準の低い少年ほどタバコを吸う傾向にあることも明らかになった。喫煙者の割合は職業教育を受けている青少年では44,8%、ギムナジウムの生徒(高校生)では21%だった。喫煙率はギムナジウムでは5%、ハウプトシューレでは約18%。

    一方、18歳~25歳の年齢層の若い成人ではアルコールと大麻の消費に変動が見られない。但し、タバコを吸う人はこの年齢層でも減少している。25歳以上の成人では過去20年間、喫煙者の割合に変化は見られない(約33%)。

    タバコの消費では男女差がないが、アルコールと大麻は若い男性の方が消費している。

    頻繁にお酒を飲む人の割合はこの調査を始めた1970年代から継続的に低下していたが、2011年は前年より僅かに上昇して、少年では14,2%、若い成人では39,8%だった。頻繁に酩酊するまでお酒を飲む若い成人の割合は12,9%に僅かに上昇したが、少年では3,5%に低下した。

    大麻の消費でも若い成人では2010年の35%から2011年は39,2%に上昇している。少年は6,7%で、2004年以来減少傾向にある。

    連邦政府の麻薬担当委員は、このポジティブな傾向は様々な予防措置の成果だと評価した。但し、特に若者のアルコール消費を制限するためにさらなる予防対策が必要であるという。

2012年2月22日)

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