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新教に改宗するカトリック教徒が急増
ドイツ福音教会(EKD)によると、カトリック教会から福音教会に改宗したカトリック教徒が2010年は25%以上も増加した。特にカトリック教会における性的虐待のスキャンダルが公になってから新教に改宗するカトリック教徒が急増した。 2010年にカトリック教会から福音教会に改宗したカトリック教徒は12530人だった。2009年は9612人。カトリック教会に入会したキリスト教徒は3576人。2009年は4009人だった。 2010年は教会から脱会したカトリック教徒数が脱会した新教徒数を上回った。カトリック教会から脱会した人は2009年の12万3681人から2010年は18万1193人に増加した。それに対して、福音教会では脱会者数が2009年の14万8450人から14万5250人に減少した。 2010年はドイツ福音教会の新教徒総数は2389万6089人に減少した。2009年は2419万4986人だった。カトリック教会のカトリック教徒総数は2465万1001人で、依然として新教徒総数を上回っている。 ドイツ福音教会によると、新教徒数の減少は脱会だけでなく、少子化にも起因しているという。2010年に洗礼を受けた人は19万3121人。
また、教会の礼拝に来る人も減少している。2010年は日曜礼拝に来た新教徒は全体の3,6%に過ぎなかった。2009年は3,8%、2000年は4,1%。但し、クリスマスイブには新教徒の33%が教会の礼拝に来た。礼拝に行くカトリック教徒も減少しているが、まだ12,6%と新教徒を大きく上回っている。 (2012年2月22日) |