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ドイツに住む外国人が増加

   

    連邦統計局の発表によると、2011年はドイツで生活する外国人が177275人増加して693万人だった(前年比2,6%増)。この増加は15年来の最高水準である。

    この統計では、2011年にドイツに移住した、ドイツで生まれた、もしくは長年ドイツに住んでいる外国籍だけを有する市民が対象になっている。その大半はEU諸国出身者である。

    2004年と2007年にEUに加盟した新規加盟国の出身者が特に増加した。2004年新規加盟国の出身者は7万9082人増、2007年新規加盟国出身者は5万1706人増。

    ルーマニア人は25,8%増、ブルガリア人は25,4%増、ハンガリー人は20,1%増だった。ポーランド人は4万9046人増えた。2011年5月1日からEU新規加盟国8カ国にも完全なる「被雇用者の移転の自由」が適用されるようになったことがその背景にある。

    特にユーロ危機に見舞われたEU加盟国の出身者は1万6726人増えた。ギリシャ人は6999人増、スペイン人は4792人増、イタリア人は2613人増、ポルトガル人は2322人増。経済危機で解雇と賃金削減に見舞われたEU諸国から景気のよいドイツに移住するEU市民が増えた。

    ドイツに住むトルコ人は約22300人減少した(1,4%減)。これは主として、ドイツ国籍を取得するトルコ人が増えていること(2011年は約2万6000人)、故郷に帰るトルコ人が増えていることに起因している。トルコ経済は成長しており、ドイツで教育を受けたトルコ人の多くが自国で成功している。

    EU以外の国の出身者は全部で2万1415人増加した(0,5%増)。特に大きな増加を示したのはアフガニスタン人(5258人)と中国人(5104人)だった。米国人は3911人増、クロアチア人は2815人増、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ人は1026人増。

    EU以外の国の出身者が移入民に占める割合は12%で、1990年代に比べると大幅に減少している。

2012年4月25日)

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