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出産後早く職場復帰する母親が増えている

   

    ドイツ経済研究所(DIW)が連邦家庭省の委託で行った調査結果によると、5年前に両親手当を導入して以来、出産後1年で職場に復帰する母親が増えていることが明らかになった。

    2000年は1~2歳の子供の母親の32%が就業していたが、2010年は40%に上昇した。1~2歳の子供の母親でフルタイム勤務している人の割合は9%弱から14%強に上昇した。

    「母親の早い職場復帰という政治的目標が達成された」と専門家は評価している。早い職場復帰により、母親の経済的自立が確保されるという。短い休業期間は所得/昇進/年金の改善につながる。

    2007年に両親手当が導入されてからは育児休業する父親も増えている。その割合は導入前の3,5%から約25%にまで上昇した。但し、その大半は2ヶ月間の「父親の月」だけで、母親が残る12ヶ月間育児休業している。

  両親手当が出生数の増加につながるか否かの効果については相当の年数が経ってから現れてくるという。シュレーダー連邦家庭大臣は両親手当を「成功モデル」と評価している。

   

2012年4月25日)

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