ドイツのニュース
欧州特許、2014年から導入
欧州議会は12月11日(火)、欧州特許、言語規則、欧州特許裁判所に関する法案を可決した。30年間の交渉を経てようやく欧州特許が導入される。(2012年7月17日のニュースを参照) 2014年からは唯一の欧州特許を欧州特許庁に出願すれば、スペインとイタリアを除く25のEU加盟国で自動的に特許を取得することができる。 欧州特許の翻訳言語は三つのEU公用語(英語、ドイツ語、フランス語)の内の一つの公用語とする。 EU加盟国ごとに出願する必要がなくなることから翻訳料や手数料を大幅に削減できる。欧州特許出願費用は従来の特許出願費用に比べて約75%安くなるという。 欧州委員会によると、これまではすべてのEU加盟国27カ国で特許を取得する場合に36000ユーロまでの費用がかかったが(その内の約23000ユーロは翻訳料)、統一した欧州特許の費用は6500ユーロ以下になる。 欧州特許第一審裁判所はパリに設置され、ミュンヘンとロンドンに専門支部が置かれる。欧州特許控訴裁判所はルクセンブルクに設置される。 (2012年12月21日) |