ドイツのニュース

ブルーカード法、成立

   

    連邦参議院が511日(金)にブルーカード法案を可決したことから同法が成立した。今年7月1日に発効する。EU指令が国内法で実施されることになる。(20111230日のニュースを参照)

    同法によると、EU以外の国の出身で、高資格を有する専門職者に対するドイツへの移入制限が今年7月1日から緩和される。

    EU以外の国から移入する高資格専門職者は「ブルーカード」を取得すると、3年間の滞在が認められる。3年後には無期限の居住権を取得できるオプションがあり、これは法的拘束力を有する。ドイツ語を良く話せる人は2年後に無期限居住権を取得できる。家族も無制限で就業できる。

    但し、最初の3年間で社会給付サービスを受給する場合には滞在権を失う。

    ブルーカード取得要件として、年間所得が44800ユーロ以上でなければならない。旧法では下限が66000ユーロだった。

    技師や医者のような高資格専門職者が不足している業種では最低年間所得が34944ユーロに引き下げられる。

    また、6ヶ月間の就職活動ビザも導入される。この就活ビザについては3年間テストしてから最終的な導入を検討する。

    外国人学生はドイツの大学を修了した後1年半、就職活動ができる。これまでは1年間だった。起業の制限も緩和される。学業中及び就職活動中のアルバイトに対する制限も緩和される。

    政府は、まずは約3500人がブルーカードを取得すると見込んでいる。

2012年5月23日)

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