ドイツのニュース

世帯の20%は単独世帯

   

    連邦統計局の発表によると、2011年は世帯の20%(1590万世帯)が単独世帯だった。2008年は18,8%、2009年は19,1%、2010年は19,6%。単独世帯が増える傾向にある。

    欧州比較では、ドイツにおける単独世帯の割合はスウェーデン(24%)に次いで2番目に高い。マルタやキプロスでは6%に過ぎない。一般的に、南欧では単独世帯が少なく、スカンジナビア諸国とベネルクス諸国で多い。

    ドイツでは特に大都市に単独世帯が多い。単独世帯の割合が最も高いのはハノーバーで、3世帯に1世帯が単独世帯。次がベルリンとライプチッヒで31%、ミュンヘンは29%。

    統計的に見ると、一人暮らしの男性の増加が顕著で、対1991年比81%増。一人暮らしの女性は16%増だった。一人暮らしの女性の割合は53%で、男性よりも多少高い。

    18歳~34歳の年齢層では、単独世帯は男性の方が多いが、年齢が高くなると女性の方が多くなる。多くの女性は高齢になってから一人暮らしになる傾向にある。

    単独世帯は貧困に陥る傾向が平均以上に強い。35歳~64歳の年齢層では、一人暮らしの人の17%がハルツIV(生活扶助)や失業手当を受給している。

    統計専門家によると、人口統計上の推移、婚姻が唯一の生活形態ではなくなっていること、労働時間が長くなっていること、職場において柔軟性、移動性が求められることなど様々な要因が単独世帯のような生活形態の増加の背景にあるという。

2012年7月19日)

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