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大学に進学する職業教育修了資格取得者が増えている

   

    アビトゥア(高校卒業資格)はないが、職業教育を修了してマイスター資格ないしその他の職業資格を取得してから大学に進学する人が増えている。2010年は大学進学者約45万人のうち約9200人が高校卒業資格なしに大学に進学した。

    高校卒業資格なしに大学に進学した人の割合は2,1%に上昇した。2007年以来、この割合は2倍以上に増えている。

    要因としては、高校卒業資格がなくても大学進学が容易になったこと、職業教育修了資格取得者のためのコースが増えたことなどが挙げられる。

    職業教育修了資格取得者は職業に関連する実践的な学科を選ぶ傾向にある。また、働きながら学ぶ通信教育大学を選ぶ人も多い。

    高校卒業資格なしの大学進学に関する条件は州ごとに異なる。通常、特定の学科あるいは専門単科大学しか選択できない。また、最低3年間の職業経験が必要である。場合によっては入学試験に合格しなければならない。

    但し、マイスター資格は高校卒業資格と同等に扱われ、どの大学にも入学できる(ブランデンブルク州とザクセン州は例外で、職業に関連する学科しか選択できない)。

2012年7月19日)

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