ドイツのニュース

4歳児はほぼ全員が幼稚園に通っている

   

    連邦統計局によると、ドイツでは2010年に3歳児の89%、4歳児と5歳児の96%が幼稚園に通っていた。経済協力開発機構(OECD)加盟国における入園率は平均で3歳児が66%、4歳児が79%、5歳児が78%だった。

    しかし、州ごとに状況が異なっている。3歳児の入園率はテューリンゲン州が96%、バーデン・ヴュルテンベルク/ザクセン/ザクセン・アンハルト州が94%であるのに対して、ハンブルク/シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州は80%に過ぎない。

    4歳児では最高がバーデン・ヴュルテンベルクの99%、最低がハンブルクの88%だった。

    5歳児では最高がラインランド・プファルツの98%、最低がベルリンの93%。

    ベルテルスマン財団の教育専門家によると、ドイツの高い入園率は3歳以上の児童の入園請求権が1996年に導入されたことに起因しているという。

    しかし、3歳児の入園率が示しているように、幼稚園の整備がまだ十分でない地域もある。小学校入学前の児童が優先されるため、3歳児は待機しなければならない。

    幼稚園の最後の年(5歳児)を無料にする州もあるが、入園率を高めるためには最初の年(3歳児)を無料にして、できるだけ長い期間幼稚園に通うようにする方が有益であるとしている。但し、そのためには幼稚園を拡充して受入体制を整えなければならないという。

2012年9月25日)

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