ドイツのニュース

週末も働くドイツ人が増えている

   

    連邦統計局によると、2011年は就業者の27%が週末も働かなければならなかった。約20年前は約20%。日曜日の就業は過去20年間で10%から15%弱に上昇した。深夜就業者の割合も6,8%から9,6%に上昇している。

    専門家によると、閉店法改正による営業時間規制緩和が週末労働増加の要因の一つであるという。

    特に自営業者が週末に働く傾向にある。自営業者の52%は土曜日に、24%は日曜日に働いている。それに対して、被雇用者では土曜日が24,5%(1996年は18,8%)、日曜日が13%だった。

    業界ごとに差が見られ、農業経営者では51,2%が週末に仕事をしているのに対して、サービス業の従業員は15,2%だった。週末労働が最も少ないのは工業部門の従業員で7,3%。

    2011年の週労働時間は平均で35,5時間だった。1990年代初頭より約3時間短縮している。但し、フルタイム勤務者の週労働時間は平均で約40,7時間で、1996年より40分長い。それに対して、パートタイム勤務者の週労働時間は18,2時間で、1996年より1時間短縮した。パートタイム勤務をする女性の増加とミニジョブ従事者の増加がその背景にあるという。

    フルタイム勤務者の8人に1人は週48時間以上働いている。男性の割合が女性の2倍で、年齢が高くなればなるほど、週労働時間も長くなっている。週48時間以上働いている人の割合は25歳以下の年齢層では2%、35歳以上の年齢層では平均で16%だった。

    職場における地位が高くなればなるほど労働時間も長く、管理職の40%弱は週48時間以上働いている。

     特に大卒者と農業経営者の長時間労働が顕著である。

2012年9月25日)

戻る