ドイツのニュース
外国で取得した職業資格の認可手続が迅速化
連邦統計局の発表によると、2012年は外国で取得した医師免許の認可申請において5121件が認可された。多くの外国人医師がドイツで医師として働けるようになった。医療関連業種全体(医師、看護師、介護士など)では6837件が認可された。 職業資格認可申請は全部で10989件あり、7458件が認可された。500件以上が拒否され、残りは2012年末までに決定されていなかった。医師は認可全体の約3分の2を占める。 専門職者の確保を目指して2012年4月1日に連邦認可法が改正され、外国で取得した職業資格の認可手続が明確化かつ迅速化された。それまでは手続が不透明で、決定までに時間がかかった。 また、法律改正により、ドイツないしEU市民であることの条件もなくなった。2012年は10989件の申請のうち約半分が他のEU諸国で取得した職業資格の認可申請だった。約3000件は他の欧州諸国で、約1500件はアジアで取得した職業資格だった。 但し、連邦統計局は、この統計が連邦認可法に基づく連邦管轄の職業だけの統計であることを指摘している。教師、エンジニアなどは州管轄の職業である。 連邦統計局によると、2012年に連邦認可法を州法に移行した州はバイエルン、ヘッセン、ハンブルク、ニーダーザクセン、ノルドライン・ヴェストファーレン、メクレンブルク・フォルポメルン、ラインランド・プファルツ、ザールランドだけだった。 従って、州管轄の多くの職業(教師、エンジニア、ソーシャルワーカーなど)が今回の統計には完全には把握されていない。
州法への移行が進み、認可申請官庁が整備されば、今後、認可申請件数が急増することが予想されるという。 (2013年10月23日) |