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疾病保険の支出170億ユーロの原因は肥満

   

    連邦食糧・農業・消費者保護省によると、ドイツでは男性の67,1%、女性の52,9%が肥満である。子供の15%が太り過ぎで、6,3%の子供は病的肥満とみなされている。食べ過ぎと座りがちな生活、運動不足が原因であるという。

    肥満は様々な病気を引き起こし、疾病保険制度に多大の影響を及ぼしている。すでに2004年の調査では、ドイツにおける死亡件数の3分の2以上が不健康な食習慣が原因の病気に起因していることが明らかになった。

    また、ロベルト・コッホ研究所は1990年代半ばに、肥満の直接的・間接的疾病コストが疾病保険支出全体の3~5,5%を占めると推定していた。

    保健経済専門家の算定によると、食べ過ぎと運動不足に起因する病気が疾病保険に約170億ユーロの支出をもたらしている。2020年までに年間250億ユーロに増大すると予想される。

    肥満に起因する病気としては特に糖尿病、心臓疾患、大腸がん、乳がん、前立腺がん、関節障害などが挙げられる。

    連邦政府は消費者への情報提供を強化する啓蒙キャンペーンを行っているが、もっと具体的な対策、例えば、健康に注意している被保険者に対する疾病保険料の割引などを求める声もある。

2013年2月26日)

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