ドイツのニュース

ドイツ人の食肉消費量は他のEU諸国より少ない

   

    欧州連合の食肉消費量比較によると、ドイツ人の食肉消費量は一人当たり年間89kgで、EU平均より4,1kg少なかった。

    ドイツでは、85%の人が毎日ハムや肉を食べている。但し、地域ごと、性別で違いがみられる。 

    旧東独の各州とバイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州における食肉消費量は他の州より多く、男性の方が女性よりも肉を食べている。これらの州における食肉消費量は一日当たり61g以上で、他の州よりも多かった。

    ラインランド・プファルツ州からシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州までの地域では女性の食肉消費量は平均で31g以下であるが、旧東独ではそれを上回っていた。

    ドイツ人は、平均すると、一生に1094(匹・頭・羽)の動物(その内、鶏が945羽、牛が4頭)を食べていることになる。

    環境保護団体BUNDが様々な統計をもとに調査した「食肉消費地図」によると、ドイツは肉1kg当たり170mgの抗生物質を食肉生産に投入しており、世界で投入量が最も多い国に属しているという。緑の党は人体に有害であると警告している。

    同団体がドイツの10都市で購入した食肉を実験室で調べたところ、50の豚肉のうち8つの豚肉に抗生物質に対する抵抗性のある細菌が検出された。

    連邦危険評価局によると、そのような細菌は人間に伝染することが可能で、伝染するとその抵抗性により治療が困難になるという。

2013年2月26日)

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