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女性のフルタイム勤務率が低下
就業する女性に占めるフルタイム勤務の割合が過去20年間で大きく低下した。 労働組合のハンス・ベックラー財団の調査結果によると、1991年は就業女性の34,2%が週35~39時間の仕事に従事していたが、2010年は15,6%にすぎなかった。 それに対して、パートタイム勤務する女性が増えている。週15時間以下の仕事に従事する女性の割合は6%(1991年)から14%(2010年)に上昇した。 女性の就業率は62,1%から70,7%に上昇したが、男性の就業率は0,8ポイント低下して82,1%だった。格差が縮まっている。 パートタイム勤務者が増えた要因としては、ミニジョブの増加が挙げられる。 労働市場・職業研究所(IAB)の調査結果によると、正式にパートタイム勤務をしている女性の半分、ミニジョブに従事する女性の3分の2は平均で4時間(パートタイム勤務者)ないし9時間(ミニジョブ勤務者)ほど今の労働時間を増やしたいと考えていることが明らかになった。 フルタイム勤務者数は過去20年間で2930万人から2430万人に減少したが、パートタイム勤務者数が570万人から1270万人に増えたため、就業者総数は3700万人に200万人ほど増加した。
連邦統計局が2012年11月に行った調査によると、370万人が「労働時間を増やしたい」と希望しており、100万人が「労働時間を減らしたい」と回答した。 (2013年3月26日) |