ドイツのニュース

同じ仕事に異なる賃金

   

    連邦統計局の発表によると、女性の賃金は男性より22%少ない。

    女性は社会福祉関係の仕事に従事する人が多く、パートタイム勤務が多い。しかし、同じ仕事であっても依然として男女格差が大きいという。

    2012年は女性の平均時給(名目)が15,21ユーロで、男性が19,60ユーロだった。前年に比べて男女格差は縮まらなかった。

    格差の要因としては、一般的に賃金の低い職業、業界で働く女性が多いこと、中堅職・幹部職の女性が少ないこと、パートタイム勤務が多いことなどが挙げられる。

    しかし、同じ資格、業務である場合でも、女性の時給は平均で男性より7%少なかった。

    旧東独の方が男女格差が小さく、全国平均では女性の賃金が男性よりも22%少ないが、旧東独では7%だった。

    ドイツ労働組合連盟は、女性を低賃金部門から引き出すために、全国的な最低賃金、時給8,50ユーロの導入と、パートタイムからフルタイムへの復帰の請求権を求めている。また、性別に関係なく同じ賃金を支払うことを企業に義務付ける法律の制定を求めた。

2013年3月26日)

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