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連邦議会、クオータ制導入に関する法案を否決

   

    連邦議会は418日(木)、連邦参議院が可決したクオータ制導入に関する法案を否決した。賛成277票、反対320票、棄権1票だった。

    社会民主党(SPD)と緑の党の州政権が多数を占める連邦参議院が同法案を2012年9月21日に可決していたが、キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党(FDP)が多数を占める連邦議会はこれを否決した。

    同法案は、上場企業の監査役会における女性の割合を2018年1月1日から最低20%に、2023年1月1日から最低40%にするクオータ制を導入するという内容だった。

    FDPはクオータ制に反対であるが、CDU内には賛成者がおり、造反者が出る可能性が大きくなったために、CDUは急遽4月15日(月)、上場企業の監査役会における女性の割合を2020年から最低30%にするクオータ制の導入を選挙綱領に加えることを決定した。

    これを受けて、フォン・デア・ライエン連邦労働大臣を中心とするクオータ制導入賛成者は法案に反対票を投じた。

2013年4月26日)

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