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ドイツの大学は国際化している

   

    ドイツ学術交流会(DAAD)と連邦移民・難民局の調査結果によると、ドイツの大学が国際化していることが明らかになった。

    2011年はドイツの大学で働く研究者は約2万2500人だった。5年間で33%以上増加している。副業の学者を含めると、50%以上増加して約3万3500人。大学の職員数がこれほど増加していないことから、外国人職員の割合が上昇したことになる。

    エリート大学コンテストなどを背景に、ここ数年間でドイツの大学における研究が強化されていることが国際化を促しているという。連邦も州もエリート大学に選ばれた大学の重点的な研究に多額の投資をして助成している。

    また、企業同様に、大学も国際競争に勝ち抜くべく、優秀な外国人研究者の募集採用に尽力している。

    現在、最も多いのが中国人研究者(博士課程の学生、助手、教授)である。次に、イタリア人、オーストリア人、ロシア人が続く。全体的には、研究者のほぼ10人に1人が外国人で、その大部分がEU市民である。

    特に2008年の経済危機後にドイツの大学が外国人研究者の注目の的になった。ドイツは経済危機を比較的順調に脱したことがその背景にある。他の先進国、特に米国などにおける教育・研究費が削減されたのとは対照的に、ドイツは大学の教育・研究費を増大した。

    もう一つの要因としては、移民法の改正で、研究者のドイツへの移住が容易になったことが挙げられる。

2013年4月26日)

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